監督 伊東英朗氏による、19年に渡る独自取材にもとづく、渾身のドキュメンタリー。
70年ほど前のアメリカネバダ州の核実験問題がテーマです。
当時、近隣住民は被爆という認識すらなく、今もその影響を受けています。
アメリカ国内でほとんど知られていない過去の核実験による放射能汚染の事実を伝えるため、伊東英朗監督が2004年から取材してきたものです。映画の後半にはイギリスのクリスマス島の核実験に関わり被瀑した元軍人へのインタビューもあります。
また、この映画はアメリカ・ネバダ州で実施された核実験による、アメリカ大陸の放射能汚染を追ったドキュメンタリーですが、本作にはもう一つのストーリーがあります。
それは、子どもを被曝から守るために立ち上がった女性たちの活躍のドキュメンタリーでもある、ということです。
医師のルイーズ・ライス率いるアメリカの女性たちが始めた「乳歯調査」はその当時の世論や大統領まで動かし、部分的核実験禁止条約の締結にまでつながりました。
この研究は過去で終わったわけではなく、現在も新たに調査が行われ始めています。
今必要なのは、その彼女たちの行動であり、この映画からはそのストーリーも知ることができます。
また、この映画は、最終的にこの映画をアメリカ全土で公開し、当時の女性たちが国を動かしたように、今のアメリカや世界中から市民の声が上がり、核の今後の扱い方を本気で考え、核なき世界を目指して、国を動かすことを目標としています。
1951年、アメリカ大陸ネバダ核実験場で大気圏内核実験が始まった。
計100回に及ぶ実験はアメリカ大陸を放射能汚染。それを実証しようとしたのは女性たちだった。
「子どもの命を守りたい」。彼女たちの思いと行動が国を動かした歴史的事実とともに、放射能汚染に向き合う30人の証言と当時の文書から、いまなお潜む、”サイレント・フォールアウト、見えない放射性降下物”の実態をあぶり出す。
アメリカ・ネバダの核実験から広がった「見えない放射性降下物」アメリカ大陸の放射能汚染の実態に迫る、元ローカルテレビ局ディレクターでドキュメンタリー映画監督の伊東英朗によるシリーズ映画「放射線を浴びたX年後」第3弾。過去2作品では、アメリカによる太平洋核実験で被曝したマグロ漁師たちの被害を取り上げてきた。今回は、1950年代から60年代にかけて、アメリカ・ネバダ州で実施された核実験による、アメリカ大陸の放射能汚染を追った。本作は、子どもを被曝から守るために女性たちが始めた「乳歯調査」を中心に取材。4000ページを超える文書と、2022年夏に米国内の被曝者、研究者ら30人に行ったインタビューをもとに、今も続く放射能汚染の現実を伝える。(放映時間/
96分)
太平洋核実験による被曝事件の取材を始めたのは、2004年。アメリカ原子力委員会の機密文書や日本政府の文書などを人手し、日本列島の放射能汚染、アメリカ大陸の放射能汚染を知りました。自分を含め、多くの人が知らない現実に打ちのめされると共に、次々と亡くなっていく証言者を目の当たりにし、以降、「いま、伝えなくては」と、証言と資料に突き動かされるように、独自調査を続けてきました。
その間、日本では2022年、東日本大震災によって福島第一原発で事故が起こり、東日本一帯が強い放射能汚染に見舞われました。そして10年が経ち、世界を揺るがした大きな事故は風化しつつあります。また、アメリカ国内で「放射線を浴びたX年後」「放射線を浴びたX年後Ⅱ」を上映した際、核兵器の開発過程でアメリカ大陸全域が放射能汚染していることを、アメリカの人たちがまったく知らないことに驚きました。
伝えなければいけない、伝え続けなければならない。深まる使命感を胸に、核実験に関わり被瀑した元軍人を取材するため、2020年、イギリスを訪ねました。取材を重ねると、20歳前後の若者だった彼らの多くが亡くなっていた事実を知りました。
さらに2022年6月から8月、大陸汚染したアメリカを取材。60年前、核実験によるアメリカ大陸の放射能汚染を実証しようとしたのは、女性たちです。子どもの命を守りたい彼女たちの思いと行動が、ケネディ大統領を動かしました。この映画が、日本の未来を考える上でひとつの気づきになることを、そしてアメリカの人たちが事実を知るきっかけになることを、願っています。
ドキュメンタリー映画監督/テレビディレクター。
1960年愛媛県生まれ。テレビ局ディレクターを経て、20幻年に独立。2004年、太平洋核実験によって日本のマグロ漁師が被した事実に出会い、映像化。映画「放射線を浴びたX年後」「放射線を浴びたX年後Ⅱ」を制作。芸術選奨文部科学大臣賞、日本民間放送連盟賞、ギャラクシー賞、日本記者クラブ賞特別賞など受賞多数。
今から約70年ほど前に起こったアメリカの核実験。
今の世界情勢を見ても、未だに核問題は解決していません。
日本では過去に広島・長崎の原爆、そして今は東北を始め、原子力発電の在り方が問われています。
わたしたちは平和をいつになったら現実のものにできるのでしょうか?いつ自然破壊を止めるのでしょう?
これは風評被害や恐怖を訴える映画ではありません。事実を知り、どうしたらそれを解決できるのか、考えるための映画です。
この映画を沢山の方に見てもらいたい。そして一緒に考えたい。そのために上映会とゲスト同士の交流会を企画しました。
この映画をきっかけに、日本の未来を考え、そしてアメリカの人たちに事実を知ってもらい、そして世界中のひとびとが一緒になって、それぞれの国と世界の核の在り方を考え、美しい地球と平和を守ることにつなげたいと願っています。
また、医師のルイーズ・ライス率いるアメリカの女性たちが始めた研究は過去で終わったわけではなく、現在もその精神が引き継がれて、アメリカで新たに調査が行われ始めています。
今私たちに必要なのは、その彼女たちのような行動であり、それが世界全体を変えることだと信じています。
なお、監督は最終的にこの映画をアメリカ全土で公開し、当時の女性たちが国を動かしたように、今のアメリカや世界中から市民の声が上がり、核なき世界を目指して、国を動かすことを目指しています。ただし、アメリカで上映するには多くの資金がかかります。
なので、上映会当日は、最終目的であるアメリカでの上映活動を展開するためにご支援金を募らせていただきます。
皆さんのご参加が世界を変える1歩になります。
第2回 上映会&監督トークショー(アースデイ横浜 連携企画)
上映後に伊東英朗監督のトークセッションと参加者同士の交流会も予定しています。
監督には映画にかけた想いをお話しいただきます。参加者の皆さんからの質疑応答などで、ぜひこの作品と核の問題をより理解していただき、監督と参加者同士の交流を深めていただければ幸いです。
ようやく日本でも「オッペンハイマー」が公開され、核に関する作品として大きな注目を集めています。戦後はアメリカによる100回にも及ぶ大気圏内での核実験によりアメリカ本土も深刻な汚染が広がりました。また南太平洋の海域では67回もの水爆実験が行われ、日本のマグロ漁船992隻も被曝しました。
港を有している横浜での開催意義を、この上映会を通じて皆さまと共有できる機会になることを期待しております。
また会場となる船劇場は海に浮かぶ、港・横浜らしい大変特別な場所になります。この上映会をきっかけに空間を堪能していただくこともイベントの目的としております。船劇場の不思議な魅力や面白さも感じていただければ幸いです。
※当日のボランティアも募集しております!ボランティア参加にご興味ある方はこちらからお問い合わせください。
また上映会当日は、国内はもとより最終目的であるアメリカでの上映活動を展開するためにご支援金を募らせていただきます。皆様のご支援、ご協力をどうぞよろしくお願いします。多くの方のご参加をお待ちしております!
現在、クラウドファンディングでもご支援を募集中です!こちらもぜひご協力どうぞよろしくお願いいたします。
メールかGoogleフォームのどちらかにてお申し込み・お問合せください。
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メール件名に「上映会予約」と記載の上、
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ご報告が遅くなってしまいましたが、4月28日(日)は映画「サイレント・フォールアウト~乳歯が語る大陸汚染~」の横浜上映会&監督トークショー本番。イベント無事終了しました!
お集まりくださった方々、そしてご協力してくださった方々、本当にありがとうございました!🙇
参加してくださったお客様からは、後から「今回参加できて良かった。」とか「新しい気づきや、同じようなテーマに興味を持つ方に知り合えてよかった。」など嬉しい感想もいただけました。
お客様と監督との質疑応答も参加者の方から多くの深い質問をいただき、とても有意義な時間になりました。
会場も駅から離れており、ちょっと特殊な場所なので、それにもかかわらず、お越しいただけて、本当に感謝です!🙇😭
また、伊東 英朗監督からは、核実験や放射能、環境に関する新たなレポートも聞けて、参加者の方たちだけでなく、企画者の私たちにとっても、とても有意義な時間となりました。監督も過密なスケジュールの中、遠い所お越しいただきまして誠にありがとうございました。🙇
普段の仕事をしながらの企画・開催で、無謀なことと承知で準備は進めていたのですが、やっぱり開催近くなると色々不足が出たりとドタバタして、周囲の方の協力なしにはここまでできませんでした。💦
次回の開催時には、それら今回の反省点を活かして、さらに良いものにしていきたいと思っています。
今回の上映会は、山下ふ頭の市民側からの再開発への提案プロジェクト「山下ふ頭に○○があったらいいな」につながる部分もあり、その点も喜ばしいことでした。
横浜は国際都市としては日本ではとても歴史があって、様々な文化が上手く共存できていると思います。そこが横浜の魅力だと思っています。
だからこそ、横浜からも市民が主役の社会、そして平和で地球に優しい文化を広げていけると思っています!😊
ぜひ、引き続き、映画「サイレント・フォールアウト~乳歯が語る大陸汚染~」のアメリカ上映の支援と、今後のYour Social Project をよろしくお願いいたします!✨🙇
伊東英朗 HIDEAKI ITO 監督の活動や他の上映スケジュールをご覧いただけます。
YOUR Social Projectの過去の上映会の模様や活動内容などはこちらをご覧ください。
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